新型コロナウィルスの感染拡大防止に関連して、2/26に政府による今後1、2週間のイベントの自粛要請が出されたのを皮切りに、小中高等学校の休校の要請など、さまざまな状況が動いています。
また、厚生省からも日毎に感染拡大を防ぐためのお願いが通知されている状況です。
これらの状況をうけ、アトリエほんまるも安全な運営についてさまざまな対策を検討してまいりました。
私どもの見解としては、アトリエほんまるの使命は、そこに演劇をやる、観るための場所がいついかなる時にも存在することだと思います。
そして、アトリエの規模や設備から考慮し、十分な感染予防の対策を取ったうえでの公演は実施可能と考えております。
なおかつ、それぞれの団体の事情にきちんと対応できるアトリエであることを心掛けていることから、各公演の開催に関しては、それぞれの主催者と相談の上、対応を行い、主催者が、公演の開催に不安・危険を感じ中止・延期をしたいという希望には可能なかぎり、臨機応変に応じてまいります。
当面、上演につきましては以下の安全対策をとらせていただきます。
○お客様へのお願い。
■ 以上のお客様には来場をご遠慮頂き、その場合はチケット代金の払い戻しをさせていただきます。
①発熱・咳・倦怠感などの症状で体調のすぐれないお客様
②同居家族や職場、学校など身近に新型コロナウイルス感染症の感染者もしくは感染の可能性のある方がいらっしゃるお客様、
③中国および韓国全土、イラン・コム州、テヘラン州及びギーラーン州から日本へ入国後14日間経過していないお客様
④その他来場に不安を感じるお客様
■こまめな手洗いにご協力をお願いいたします。液体石鹸と消毒液の設置を行っておりますのでご協力ください。
■マスクの着用を推奨しておりますので、お持ちのお客様は着用をお願いいたします。マスクをお持ちでないお客様は、受付まで声をおかけください。
▶感染予防対策について
■スタッフのマスク着用、健康の管理の徹底。
出演者及びスタッフは、自身の健康状態をシビアにチェックし、少しでも不安要素のある場合は冷静に申告し、交代や公演の中止を検討いたします。
■規模の縮小。
アトリエほんまるのキャパは70席弱ですが、今回は50席を上限とし、隣の席の人と接触することがないようにいたします。
■十分な換気の徹底
当アトリエは高い天井と十分な換気設備も備えられておりますが、さらに開演前と開演後にドア、窓を開けての換気を行います。
上演時間が1時間を超える場合は、上演中も休憩を設定し、換気を行います。
■会場内の消毒、殺菌の徹底
椅子、スリッパは1回ごとにアルコール消毒を行います。(それでも不安な方は申し訳ありませんが内ばきをご持参ください)
トイレ、入り口にはアルコール消毒液を設置したします。
■「不特定多数の人」が集まることの防止
予約のお客様については、誰が来ていたかの確認がとれる状況にありますが、当日券でのお客様についても、連絡先を控えさせていただくなどの対策をとらせていただきます。
■不要な接触の回避
終演後は、前列から混雑のないよう退出いただくとともに、お見送りについても、距離を取っての対応とさせていただきます。
これらの対策は、今後の事態の推移によっては変更する可能性もあることを予めご了承下さい。
ここまでの安全対策をとらせていただいておりますが、アトリエほんまるで演劇公演を行うことは、絶対に安全であると言い切ることはできません。
どこに危険が潜んでいるかわからないからこれほどまでに警戒しているのであろうことも理解しています。
この時期に公演を決行することへの非難も、覚悟しています。
けれど、思い起こせば9年前の3月、不安と喪失感でいっぱいだった私を一番安心させてくれたのは、いつもどおりについていたレストランの灯りでした。
そしてひと月後、劇場の椅子に座っていつもどおりに芝居を見た時のほっとした気持ちは、今も忘れられません。
今や日本は非常時かもしれません。
けれど、非常時こそ、普遍的なもの、変わらずあり続けるものが必要です。
芸術やエンターテイメントは、確かにひとつひとつをとったら、不要不急のものだと思います。
けれど、それが全部なくなってしまっては、私たちの生活はなりたたない。
ですから、私たちはアトリエ公演を、でき得る限り安全に配慮した上で、できる範囲で、いつも通り行いたいと思います。
劇場は、どんな時でも、できる限り、みなさまをお待ちしています。
アトリエほんまる支配人 片岡友美子