2003年11月30日

残すところ

 2003年もあと1ヶ月になりました。blogという形式のホームページを始めてまる4ヶ月になり、県内外の方からコメントを頂き何とかやってきました。今年最後の1ヶ月、飼い主さんに少しでも役立つような情報を提供していけるようがんばっていきます。何か飼い主さんからのご要望があれば取り上げてEntryしたいと思いますのでよろしくお願いします。

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2003年11月29日

ストレス性の・・・

 人はストレス性の胃炎とか脱毛症というふうに診断されることがありますよね。それは先生と本人との間でいろいろな話をした上で“ストレス性〜”となるのですが、犬猫の場合だとなかなかこの診断をするのは難しいものです。引っ越したとか家族が増えたとか明らかに生活環境が変化した場合には飼い主さんからのお話で診断も可能なのですが、果たして犬猫が感じるストレスとはいったい何なのでしょうか?
 末端部舐性皮膚炎といって手先・足先をひたすら舐めることで起きる皮膚病があります。これは別名神経性皮膚炎ともいわれるものなのですが、原因としてはストレスが関与しているとされています。最近しきりに足先を舐めている犬猫を飼われている飼い主さん、もしかしたら些細なことでもあなたのペットはストレスを感じているかもしれませんよ!

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2003年11月28日

コロナウイルス

 このウイルスは犬においても猫においても病原性を示すのですが、猫が感染してしまった場合は非常に厄介なウイルスです。猫を飼われている方なら1度は聞いたことがあると思うのですが、猫伝染性腹膜炎(FIP)というもので、発症してしまうと非常に死亡率が高いウイルス病の1つです。感染した場合の症状は様々なのですが特に目立つのが“腹水”です。太っているわけでもないのにお腹がぱんぱんになってしまい動くことすら辛い状態になってしまいます。
 このFIPは予防ワクチンもまだ確立されていないので、いかに感染させないかが大切になります。感染は唾液や鼻水・糞便や尿を介して起きますので、多頭飼いの方で疑わしいと思われる子がいたならば速やかに診察を受けることをお勧めします。早期発見は感染蔓延を防止できる一番の方法ですから!

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2003年11月26日

診療費の決め方

 人と違い医療費や保険制度が確立していない獣医医療では、明確な診療費というものが定められていません。そんなわけで開業するときは近所の動物病院に電話をかけて市場調査をした後、自分の病院の診療費やワクチンなどの価格設定を行うわけなのです。ワクチンなどはメーカー側から“だいたいこのくらいの値段で”という提示価格があるのでそんなにばらつきは起きないのですが、診療費や処置料そして手術の値段はどうしてもばらつきがでてしまいます。
 かといって量販の電気店のように極端に安いの値段で診療を行うことは、近所の病院にも迷惑をかけることになりひいては自分の首を絞めるような結果を招いてしまうことにもなりうるのです。患者さんにとって診療費が少しでも安くなることはうれしいことだと思いますし、それは私たちもわかっています。けれども規模の大きな病院は別として、診療費は病院同士微妙なバランスを持って決めていますのでご了承ください。

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2003年11月25日

検査値のあれこれ

 以前のEntryでも同じようなことを書いたと思いますが、同じデーターでも読み方が違えば病気も違います。血液の検査は年齢によっても食前と食後によっても数値は変わってきます。肝臓の機能を見るためのALKPというものも成長期の動物では高い値を示しますし、腎臓の機能を見るためのBUNというものも血糖値を見るGLUというものも食後では高い値を示すことがあります。日常生活の様子や身体の状況を見ないで血液検査の結果だけを読んでしまうと、病気でない子も病気にしてしまう可能性があります。
 同じ病気でも年齢によって症状のでかたは異なります。患者さんの年齢や全身状態によって検査法や治療法も選択できるような広い視野をもって診療したいものですね!

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2003年11月24日

膝の靱帯

 人間と同じで犬猫の関節には“靱帯”と呼ばれる組織があり、関節を適度に安定させ動きをサポートしています。捻挫は靱帯が過度に伸ばしてしまったことで、関節の安定化を失いそこに炎症をともなって腫れたり痛みを起こしたりします。靱帯を伸ばしたくらいならばまだ良いのですが、太りすぎたり、老化によってもろくなったりすることで靱帯が切れてしまうことがあります。切れてしまった靱帯は縫い合わせたり、切れてしまった靱帯の代わりをする靱帯を再建する手術をしなければならないことがあります。
 これから靱帯再建の手術を行いに友人の病院まで出かけてきます。どうやら前十字靱帯が切れてしまっているとのことでした。結構太っている犬とのことなので、手術よりも術後の管理をがんばってもらわなければいけなそうです。やはり太りすぎは良いことがありませんね!

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2003年11月23日

申し訳ありません

 本日は午後より大学の研究室の同期との集まりがあるため、私の診療は午前のみとさせていただきます。なお24日の診療は手術依頼のため夕方5時までとさせていただきます。このEntryをご覧頂いた当院の患者さん、ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

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2003年11月22日

先入観という落とし穴

 飼い主さんからの稟告からスタートする犬猫の診療は、正直獣医さん(自分も含め)に対して様々な先入観を持たせます。もちろん稟告だけで診察を終了することはないので、病気を見落としたりすることのないよう身体検査から始まり、必要があればさらに進んだ検査を行います。けれども獣医とはいえ人間、いくら修行を積んできたとはいえ少なからず先入観をもってしまうとそこから視点が離れなくなってしまうこともあります。
 セカンドオピニオンといって、違った先生によって新たな病気の見方や考え方を得ることができます。自分は少しでも不安に思ったことはすぐに調べなおし、信頼のできる先生に相談するようにしています。そうすることで新たな治療方針を導き出し“落とし穴”にはまることなく診療を進めることができるからです。このインターネット時代、情報は満ちあふれています。先生には聞き難いけれど不安に思ったことはどんどん検索して調べてみることは大切ですよ!

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2003年11月21日

離断性骨軟骨症

ocd.jpg
股関節形成不全と一緒に大型犬種(特にオス)に見られる骨の病気として“離断性骨軟骨症”というものがあります。特に肩関節の軟骨部分に見られることが多く、飼い主さんはペットが跛行(足を引きずって歩くこと)することで発見するケースがほとんどかと思います。Entryしているレントゲン写真もジャーマン・シェパードの肩関節にみられた“離断性骨軟骨症”のものです。症状としては特に坂道を下る運動を非常に嫌がりました。“離断性骨軟骨症”は成長期における軟骨が骨化するときの速度の差によって骨と軟骨の分離が生じることで起こるのですが、骨が成長しているときの極端に激しい運動が原因になることもあります。
レトリーバーを飼われている方で股関節形成不全の診断してもらうときには、肩関節も一緒にレントゲンを撮ってもらうことをお勧めします。病気の兆候を早くから知っておくことは大切ですよ!

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2003年11月20日

さらに充実!!

 久しぶりに永岡犬猫病院勤務時の同期と会うために、みなとよこはま動物病院(旧・永岡犬猫病院)に行って来ました。雨にもかかわらず診察を待つ患者さんがたくさんいました。おどろいたのは地下1階部分に飼い主さんが自分のペットと寝泊まりができるICU(集中治療室)が新設されていたこと。そして病気に対しての説明をコンピューターのスクリーンで解りやすく説明するシステムが導入されていたことでした。
 飼い主さんにとって病気に対しての説明はなかなかわかりにくいものです。それを解りやすくさらには安心して入院生活を見守れるような設備の充実は、みなとよこはま動物病院がほかの病院の追従できないようなレベルにきていると思いました。近所にお住まいの方は是非足を運んでみてはいかがでしょう。動物病院の見方が変わるかもしれませんよ!

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2003年11月18日

止めるべき咳

 咳はするのも辛いですが、しているのを見るのも辛いものです。できることなら早く止めたいものです。けれども咳というのは気道内に付着した異物を排除するための生体防御反応の1つだという事を皆さんはご存じですか?よく痰がからんだ咳といわれるもので、異物を痰のなかに包み込んで排除するといったものなのですが、このタイプの咳(湿性の咳)はよほど体力の消耗がない限り止める必要はありません。これとは別に乾いた咳は体力を消耗するのはもちろんのこと、気管や肺に強い圧力がかかることで2次的な病気が引き起こされる可能性があるため積極的に止めなければなりません。
 これから寒くなり人ではインフルエンザが流行り始めます。咳をするにはそれなりの原因があり、その原因がはっきりしなければ咳を止めるべきか否かの判断はできません。咳をしているから咳止め薬をもらうといった習慣は身につけたくないものです。ちゃんとおかかりの獣医さんに相談してみてくださいね!

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2003年11月17日

日付けは変わりましたが。

chacky0148.jpg 16日、チワワの4つ子が生まれました。レントゲンでは何とか自然分娩でいけそうだったのですが、陣痛が弱くやむなく帝王切開にて無事出産しました。3㎏の小さな体に4匹の新しい命、大したものですよね!飼い主さんも新しい家族を迎えて大変喜んでいました。しばらくの間赤ちゃんの世話は大変ですが、がんばってくださいね!

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2003年11月16日

2つ目の手術

 今日はおせおせで手術(帝王切開・踵骨骨折)が入ってしまったので、Entryはお休みします。申し訳ありません。

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2003年11月15日

本日は・・・

 誠に勝手ながら、本日午後より法事があるため私は午前のみの診療とさせていただきます。なお、病院は開いておりますのでお薬だけの患者さんはどうぞご来院ください。明日、日曜日は通常通り診療いたしております。

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2003年11月14日

説明の仕方・され方

 獣医師は何もいってくれない犬猫の診断・治療をします。その診断には人であったら稟告をとれば済むことでも、検査をしなければわからないことがたくさんあります。そして病気の説明を飼い主さんにするにあたって少しでも解りやすいように行っている先生がほとんどだと思います。例えば“細菌→ばい菌”“抗生物質→ばい菌を殺す薬”など小学生でも解る言葉で説明しなければならないと教え込まれたものです。けれども転院されてくる患者さんとお話ししてみると、診断名はおろか何がどのように悪いのかという説明を受けていない方がいらっしゃいます。というよりも専門用語での説明が多いため最初は解っていたような気がしても家に帰ってみると?ということがあるようです。
 犬猫を治療をするにあたっては、飼い主さんに納得をしていただいた時点からスタートできるものです。少しでも解らないことがあればしっかり説明を受けていただき、納得した上で治療を受けるべきでしょう。それがお互いにとってトラブル回避の第一歩です!

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2003年11月12日

ステロイドについて

 “ステロイド”という薬に対して皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?ほとんどの方が“こわい薬”といったイメージがあるのではないでしょうか?けれどもステロイドほど用途が多様で広く使われている薬はありません。交通事故やショックを起こしているようなときにはまず第一に静脈を確保した後に使用しますし、水頭症や神経症状が強く見られたときも使用します。最近では犬猫の高齢化とともに増えている癌に対して“抗ガン剤”としても広く使用されています。皮膚病の時によく“かゆみ止めのくすりですよ!”と使われているのもステロイドのことがあります。(もちろん症状によっては使用できませんが!)
 どんな薬でも使用するときの用量や期間を誤れば思わぬ副作用を招きます。“ステロイド”も使い方によっては良薬でもあり、薬害を招きやすい薬でもあります。決して“ステロイド”という薬を怖がらないでくださいね!

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2003年11月11日

ニキビダニのこと

scan_31111193410_1.jpg これが難治性皮膚病の原因である犬ニキビダニです。ニキビダニ症の原因は正確に解明されていないのが現実なのですが、免疫抑制や何らかの代謝性の疾患、発情や分娩、糖尿病などの疾患をもっている場合に観察されるようです。確定診断をするにはおかかりの動物病院で皮膚を掻爬(引っ掻く)することで診断することができます。
もしニキビダニが寄生してしまったら、少々辛抱強い治療が必要になります。けれども決して治らないわけではありません。がんばって治療していきましょう!!

2003年11月10日

もうすぐ・・

dscf0146.jpg 最近通院してくださっている患者の飼っているチワワが出産を控えています。日曜日の検診で4頭の赤ちゃんチワワがお腹のなかにいることが確認できました。(ちょっとわかりにくいかもしれませんが、赤ちゃんの頭がみえます!)写真の上では自然分娩できそうなのですが、なにぶんチワワということで私も常に待機状態です。飼い主さんは新しい家族を迎えるにあたってドキドキしていると思いますが、私は違った意味でドキドキする毎日を送っています。がんばって産んでねー!!

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2003年11月09日

知らないうちに

 猫のウイルス病というものは厄介である。特に母子感染(母猫の病気を子猫が引き継いでしまう)が成立してしまうケースが多く予防することすらできないことがあります。猫ウイルス性鼻気管炎・カリシウイルス感染症・猫パルボウイルス感染症・猫白血病はワクチンががあるので予防することが可能ですが、ワクチンが成立されていないウイルス病はいかに感染しないようにするかが大切で、有効な予防方法はありません。もし発症してしまった場合は症状を緩和させるような“対症療法”という方法で治療してゆくしかありません。
 特におもてに出かける機会の多い猫を飼われている飼い主さん、“抗体検査”といってウイルス病に感染しているか、あるいは発症する可能性があるかどうかがわかる検査があります。少しでも体の状態を把握していれば発症を遅らせたりその症状を緩和させることも可能です。是非お受けになることをお勧めします!!

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2003年11月08日

シーズンオフ!

 だいぶ朝晩冷え込むようになってきました。フィラリア予防のシーズンもほとんどの地方の方が最後の月を迎えていることでしょう。けれども寒くなると“蚊も見えなくなったから今月はいいや!”と薬を飲ませなかったりしてしまう方も少なくないと思います。けれどもフィラリアの生活サイクルというものは特殊なもので、蚊に刺されたからすぐに症状が出るわけでもなく、検査で感染を検出できるわけではありません。
 当院でもここ何年もフィラリアの予防をしていなかったにもかかわらず感染していなかった犬がいました。けれどもこれはほんとに“ラッキーだった”だけです。周りで犬を飼われている方の予防率が高かったということであり予防しなくても大丈夫ということではありません。あまりしつこく病院から予防薬を勧められると飼い主さんとしては不快に感じるかもしれません。けれどもフィラリアは先手を打てる病気であり、予防第一の病気です。皆さん忘れずに予防薬を飲ませてくださいね。

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2003年11月07日

発作!

 皆さん犬猫が“発作”を起こしている現場を目にしたことはありますか?発作とは脳の神経から自分では制御できないような電気的な放電が起こった結果引き起こされるものなのですが、発作を起こしているその様子は、本人も見ている飼い主にとっても辛いものです。発作を起こす原因には、中毒であったり、低血糖症であったり、水頭症が原因であったり、脳腫瘍が原因であったりと様々な原因があるのですが、明らかな原因もなく起こる“突発性てんかん”ほど厄介なものはないでしょう。(現時点では遺伝的要因が疑われている)
 “発作”は繰り返すことで命をも脅かすこわい病気が隠れていることがあるます。ほんの数分の間に繰り返すような場合は様子を見ずにすぐにおかかりの病院に連絡して処置を受けましょう。

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2003年11月05日

最近のペット事情

 ペットショップやホームセンターで売られているペットには“代替え制度”というものがあるらしい。先天的な疾患や病気が発覚した場合には新しいペットに換えてくれるというものらしい。けれども発覚するころにはほとんどの飼い主さんの情が入っており、簡単に“交換します”と割り切れる方はほとんどいないのではないだろうか。もちろんこのようなケースがどの位の頻度で起こっているのは定かではないが、果たしてこの制度は飼い主にとってありがたい制度なのであろうか?
 新しくペットを迎えようとしている方、人気のある犬種は購入前にいろいろな情報を仕入れ、信頼の置けるショップを見つけると良いかと思います。決して一目惚れで買ってしまうようなことがないように・・・!

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2003年11月04日

口の中に入るものには・・・

 ホントに要注意です!昨日お手伝いした手術も“碁石”をたくさん食べてしまったものでした。生後半年くらいから1歳になるまでの期間はこのような“誤飲”の事故が多く見られます。自分が過去に経験したのは軟式のテニスボールや茶筅、クマザサの葉などとても想像もつかないようなものを食べてしまうものなんです。吐かせることが可能な場合もあるのですが、数が多かったり、鋭利なものであったり、吐かせる過程で食道に詰まってしまう可能性がある場合には手術することになってしまいます。
 この月齢のワンちゃんを一人にして出掛けるときには特にご注意ください。想像もつかないようなものをかじり始め細かくして飲み込んでしまう事があります。“うちの子は大丈夫だろう!”ということは通用しないことがあります。くれぐれも皆さんご注意を!

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2003年11月03日

今日は・・・

 これから救急の手術が入ってしまったので、Entryはお休みさせていただきます。

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2003年11月02日

いろいろなデータ

 言葉が話せない犬猫の診療では、血液検査やレントゲンなどいろいろな検査を行います。これらのデータは自分たちに膨大な情報を与えてくれますが、その反面診断を迷わせる情報を与えてくる場合もあります。特に血液検査では、若いときに高い値で示すものもあればそうでないものもあります。また食前と食後では測定値が変動するものもあります。異常な値はなくても犬猫の様子がおかしいときには検査には反映されない何かが潜んでいると考えなければなりません。
 検査の値というものははあくまでも診断のうちの1つの情報で、100%検査に依存してしまっては大きな誤診を招いてしまう可能性もあります。“獣医師は常に病気(測定値)の一部ではなく全体を見渡せなければいけないな!”と思った一日でした。

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2003年11月01日

ネブライゼーション

dscf0140.jpg 写真はネブライゼーション(噴霧療法)を行っているところです。人の喘息治療に用いられているものと同じです。当院では猫カゼ(FVR)による呼吸器症状の改善や、心臓病による乾燥した咳の症状緩和を目的としてこの治療を行っています。写真中の猫は慢性鼻炎を患っている子なのですが、この治療により霧状になった薬が深いところまで到達しているのか症状の改善が認められてきています。犬猫の病気も本当に多様化しています。良いと思われる治療はどんどん取り入れていくべきですよね!

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