2005年02月06日
手術を行う者の心得
私が横浜で勤務していたみなとよこはま動物病院(永岡犬猫病院)には、“獣医師訓”というものがあり常にそれを念頭において診療に励むのですが、それとは別にタイトルにあるような教えもあります。去勢手術や避妊手術に対しての考え方は人それぞれなので言及はできませんが、ちょっとした“イボ”ができただけで検査もしない前から“これは悪性だから早く取らないと命に関わる!”と脅しまがいのことを言って手術をし、さらには取ったイボの病理検査もしないような先生がいるそうです。
心得の中のに“手術はあくまでも動物中心に考え、病院の経済や自己の獣医学的興味のためにあってはならない。”という一文があります。しなくても済む手術を行い、結果も曖昧のまま・・・このようないい加減な医療を行っている限り、いつまでも獣医のレベルは低く見られ、その地域の獣医療向上もきっと望めないでしょう。私のような30代前半の駆け出し獣医が偉そうなことはいえませんが、いつまでもこの心得は忘れないで仕事を続けていきたいものです。
Posted by nomata at 16:53
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