2005年01月30日
不可逆的な・・・
生き物のからだというのは思わぬことが起こります。ついさっきまで元気にしていたのに急に変な鳴き方をしたかと思ったらそのまま倒れて息を引き取ってしまったりすることがあります。しかも健康診断では何もひっかかっていないにもかかわらず・・・。飼い主さんにとってこんなに理不尽なことはないでしょう。しかしながら生物学的速度が異なる犬猫では病気の進行も人と比較すれば早いと考えなければならないのです。果たしてどんな原因で亡くなってしまったかということは明言できませんがおおよそ人に起こりうることが犬猫でも起こっているのではないかと思われます。
治療することばかりに目を奪われがちですが、どんな原因で亡くなってしまったかということを追求することも私たちの獣医学には必要なことであり、ひいてはそれが病気の早期発見につながるのではないでしょうか?あまり死(因)について考えることは避けたい分野ですが、そんなことも医療の進歩には必要なんですね。
Posted by nomata at 20:11
| コメント (0)
| トラックバック (0)
コメント
コメントする