2005年01月21日
誤った認識
“成長期には骨のためにカルシウムを食餌に添加しなければならない!”といったことを耳にしませんか?現在のようにペットフードが無かった昔、栄養の偏った食餌によりカルシウム不足により引き起こされる病気になっていた犬猫もいたようです。ペットフード文化が良くなった現在では、カルシウム不足というよりも過剰によって引き起こされる病気を目にします。
カルシウムの過剰な摂取は高カルシウム血症を起こし、低リン血症→高カルシトニン血症を起こしていきます。高カルシトニン血症は、骨の吸収・軟骨の成熟・骨の成熟などの骨再構築(リモデリング)を遅らせてしまいます。このことにより骨軟骨症・離断性骨軟骨症・股関節異形成などの重大な骨疾患を起こしてしまうのです。あなたはペットの食餌にカルシウムを添加していませんか?良かれと思っていることが大変な病気を引き起こしてしまうかもしれませんよ!(注・記載した骨の病気の全てが、カルシウム過剰によって起こっているわけではありません)
Posted by nomata at 19:00
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コメント
カルシウムの過剰摂取は人間でも言われますね
Posted by: maskin at 2005年01月22日 23:31コメントする