TOP > 病院日誌


2005年01月18日

甲状腺の機能検査

 甲状腺の機能の異常は特異的な症状が少ないために、他の病気に影を潜めてしまい診断が曖昧になってしまいます。現症状のおおもとが甲状腺機能の異常かどうかを調べるのには、甲状腺ホルモン(T4;サイロキシン、T3;トリヨードサイロキシン)を測定することが正確な診断を下すためには必要な検査となります。
 その前に甲状腺って何をしているところなの?と思われている方も多いかと思いますのでその作用についてEntryしたいと思います。

まず甲状腺というものは前述したようなホルモンを分泌する分泌腺です。そしてそこから分泌される甲状腺ホルモンは基礎代謝を亢進したり、発育・成長を増進させたり、精神機能を刺激したりします(専門的にはもっと細かい機能がありますが難しい話になるのでこのへんで・・・)。 より正確な診断を下すためには、T3・T4を測定することもさることながら、さらにFT3(遊離トリヨードサイロキシン)・FT4(遊離サイロキシン)を測定することも必要となります。院内でできない血液検査のため外部の専門機関によって測定してもらうものですが、驚くほど高価な検査ではありません(もちろん4項目全てを測定すればそこそこいきますが・・・)。測定するにあたっては病院の先生とよく相談の上、必要な検査を受けてみて下さい。

Posted by nomata at 19:38 | コメント (0) | トラックバック (0)
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?






のまた犬猫病院 〒320-0027 栃木県宇都宮市塙田5−1−3 TEL/FAX:028-622-7785


Syndicate this site (XML)