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2005年01月14日

手術マージン良好・・・

preope 10歳のゴールデンレトリーバが耳の入り口に写真のような腫瘍ができたとのことで来院されました。見るからに悪そうな腫瘍のため、消毒処置中に採取できた腫瘍の一部を病理検査に送ってみました。結果は“悪性黒色腫”、メラノーマといわれているものです。(正式には良性の黒色腫をメラノサイトーマ、悪性のものをマリグナントメラノーマといいます)
 結果を飼い主さんに報告するとともに、先輩・後輩で麻布大学腫瘍科をでられた先生にアドバイスを求めると一様に“積極的な外科的切除”でした。

postope 飼い主さんとの相談の上、耳道切除手術を行うことになりました。腫瘍が思っていたより耳道内を占拠していたため、鼓膜のちょっと手前の水平耳道まで切除する手術になってしまいましたがこのゴールデンは手術に耐えてくれました。現在は抜糸も済み、術後1カ月になりますが一般状態も良好です。
 病気が良くなるというのは、飼い主さんの治療にかける情熱・治療を受ける動物の回復能力・そして獣医師による後押し(治療法の選択)ではないでしょうか?病気が病気のうえ、このゴールデンはまだ油断することはできません。これからも飼い主さんと2人3脚で治療に挑んでいければと思っています。

Posted by nomata at 20:55 | コメント (0) | トラックバック (0)
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