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2004年12月08日

犬と猫の痛み

 痛みとは、国際疼痛研究学会によると“組織の実質的あるいは潜在的傷害に基づいて起こる不快な感覚・情動的経験”定義されているそうです。飼い主さんから“犬と猫は痛みを感じているのでしょうか?”という質問をされることが多いのですが、私は“Yes”とお答えしています。というのも解剖学的・生理学的にもほとんどそのメカニズムが似ており、痛みに対しての薬物治療に反応を示し症状が改善することから見れば、人と比較すれば痛みの感じ方に差はあるものの犬猫も痛みを感じていると言って良いのではないでしょうか?
 “痛みを感じていることをどこで見分けるか?”これがなかなか難しいことなのですが、自宅での行動の変化(運動量・食欲・セルフグルーミング)はその一つとしてとらえても良いかと思います。診察の際、それがヒントになることもあります。ほんのちょっとした変化を見逃さないでくださいね。

Posted by nomata at 19:03 | コメント (1) | トラックバック (0)
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