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2004年11月09日

BUNのこと

 BUN(Blood Urea Nitrogen)とは日本語訳すると“血液尿素窒素”というもので、BUN値の上昇は一般的に腎臓の機能の低下を表すものですが、BUN値の低下でも腎臓の機能の低下を表しています。健康診断などでは、意識として何となく数値の高いものばかりに目がいってしまいがちですが、数値が低いところに思わぬ落とし穴があることがあります。一般的にBUN値が高くなってしまう原因としては腎臓自体の機能の低下であったり、尿路(おしっこが通過する管)の問題だったりします。反対にBUN値が低くなってしまう原因としては多飲多尿(尿素の喪失)であったり、尿崩症であったり、腎盂腎炎であったりと、これまた腎臓の機能異常で起こっています。もう一つのBUN値低下の原因としては極端なタンパク質の制限食の給餌、それと慢性的な肝機能不全があります。
 検査の値についてわかりやすく説明しようとすると値が“高いか低いか”ということになってしまうのですが、数値が高くなかったからといって安心はできないということを覚えておいてくださいね。

Posted by nomata at 19:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
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