2004年05月23日
アトピー性皮膚炎
アレルギー性の皮膚疾患の中で比較的良くみられる皮膚病としてアトピー性皮膚炎があります。このアトピー性皮膚炎、問題は炎症を起こさせる伝達物質(ヒスタミン、ヘパリン、タンパク分解酵素)の産生を抑えることなのですが、原因を正確に捉えていなければ症状を抑えることができません。また遺伝的なものが関与しているので、仮に体質を改善することができても全く治療しなくても良いというわけではありません。写真のように手足の先をしきりに舐めてしまい、脱毛と炎症を起こしてしまうことはこの皮膚炎ではよく観察されることです。
さてこのアトピー性皮膚炎、どのように治療していくかということなのですが、まずヒトと一緒で長期にわたる(場合によっては生涯にわたる)治療が必要となります。また有効とされている薬も非常に限られ、使用方法によっては望まない副作用もみられることがあります。いろいろな民間療法もあるようですが症状をあるレベルまで落ち着かせることができるのはステロイドという薬です。ステロイドというと皆さん怖がって使用することを拒む方がいらっしゃいますが、大切なのは使用方法です。もしアトピー性皮膚炎と言う診断を受けたならば決して悲観的にならず前向きに治療方法を受け入れてください。完治する病気ではありませんが症状を少しでも楽にすることは可能なのですから。
Posted by nomata at 14:16
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