2003年11月02日
いろいろなデータ
言葉が話せない犬猫の診療では、血液検査やレントゲンなどいろいろな検査を行います。これらのデータは自分たちに膨大な情報を与えてくれますが、その反面診断を迷わせる情報を与えてくる場合もあります。特に血液検査では、若いときに高い値で示すものもあればそうでないものもあります。また食前と食後では測定値が変動するものもあります。異常な値はなくても犬猫の様子がおかしいときには検査には反映されない何かが潜んでいると考えなければなりません。
検査の値というものははあくまでも診断のうちの1つの情報で、100%検査に依存してしまっては大きな誤診を招いてしまう可能性もあります。“獣医師は常に病気(測定値)の一部ではなく全体を見渡せなければいけないな!”と思った一日でした。
Posted by nomata at 22:42
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